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チップ・インは、回数を重ねていると、たまに出ることがあります。回数を重ねても、滅多に出ないのがホール・イン・ワンです。その発生確率には諸説ありますが、よく見かける数字は、33,000分の1です。分母はホール数だと考えられます。これは、初心者も含めた全てのゴルファーを対象としており、プロや上級者の確率は、もっと高くなります。1ラウンドに、ショート・ホールが4つとすれば、8,250ラウンドに1回という確率になります。毎日、1ラウンドこなせば、おおよそ22年半に1回達成することになります。週1回ゴルフなら、150年以上かかることになります。ちなみに、アメリカのPGAツアーだと、年間30回平均でホール・イン・ワンが出ているそうです。これは、およそ3,700分の1という確率になり、900ラウンドに1回でるということになります。
素人にとって、ホール・イン・ワンは、やはり奇跡とも、アクシデントとも言えます。偶然の産物ゆえに、素人が達成することもあります。私も、1度やりました。新潟の紫雲ゴルフ倶楽部、飯豊コース2番ホール、150y、8番アイアンでした。もちろん、ピンは狙いましたが、トップしたので、「あらっ!」と声を出してしまいました。おおよそ素人のホール・イン・ワンは、ミス・ショットから生まれます。同伴プレイヤーの達成を目撃したこともありますが、やはりトップしたボールが転がって入りました。アクシデントなればこそ、ゴルファー保険のホール・イン・ワン特約も存在するわけです。
もちろん、私も加入していました。ホール・イン・ワン特約は賞金ではありません。あくまでも事故に伴って発生した損害を補償するものです。自分用の新しいゴルフ・クラブを買っても補償されません。記念植樹や記念品の配布費用等が対象となり、そのコストが補償されます。私も、早速、給付金の請求書類を取り寄せました。書式を見て、驚き、あきれました。記入すべき最初の項目が「事故日」となっていました。どうせ私は下手なゴルファーで、ホール・イン・ワンが事故であることくらい、言われなくても分かっています。確かに保険契約上は「保険事故」であることも理解しています。とは言っても、幸運に恵まれて極めて希なことを達成したわけですから、「達成日」と表記したうえで、どうしても必要なら、(保険事故日)と小さく書けばいいじゃないですか。
ロータリークラブの仲間に、当該損保会社の支社長がいたので、このことを、熱く語りました。苦情ではなく、保険会社のホスピタリティ向上のために申しあげたわけですが、大笑いされただけでした。ちなみに、その時点で契約していた補償額上限は50万円でした。もちろん、上限まで、キッチリ使い切りました。そのうえ、契約の更新に際しては、上限を100万円に引き上げ、以来、継続しています。残念ながら、その後、使うことはありませんが。ホール・イン・ワン特約は、赤字になることが多く、今は、保険料も上がり、上限額も50万円となっているようです。ただ、更新契約に関しては、100万円が認められています。(写真出典:Waialaecc.com)