夢のない人には目標がない
目標のない人には計画がない
計画のない人には行動がない
行動のない人には成果がない
成果のない人には反省がない
反省のない人には進歩がない
進歩のない人には夢がない
「夢のサイクル」と呼ばれる一文です。うまいことPDCAサイクルを表しているので、会社でよく使いました。出所が判然とせず、伝聞で広がったので、様々なパターンがあります。最近では、流通評論家の吉田貞雄という方の「夢八訓」と紹介されているようですが、15年ほど前、必死に原典を探した時には、まったく出ていなかった名前です。この方も、自分なりにアレンジして発表したのでしょう。ちなみに、15年前に調べた時は、出所をつきとめることはできませんでした。ただ、最も信憑性が高いと思えたのが、函館のさる飲食店のトイレの落書きから始まった、というものでした。

日本の産業界に、すっかり定着したPDCAですが、時代の変化とともに問題も出てきました。例えば、スピード感に欠ける、Pのウェイトが高すぎて、時間がかかる、あるいは前例踏襲が増える、等々があげられます。それらの改良した、CAPDOs、OODAループ等も登場しています。また、QCサークルも少なくなりました。さらに品質至上主義は「いいものを作れば売れる」という神話まで生みます。マーケティング的に言えば、多少異論もあるのですが。
デミング博士 写真出典:日科技連