2020年5月6日水曜日

ロサンジェルスの戦い

私は、過去に何度かUFOを見ました。UFOなんて非科学的な都市伝説だと言う人もいます。とは言え、そもそも科学とは、神羅万象のなかで、因果関係が解明され、再現性等が確認された、ごく一部が対象であり、むしろ少数派とも言えます。UFOに関しては、出現の法則性が不明なので、研究のしようもないのが現実ですが、目撃情報だけは多いわけです。数あるUFO目撃事件のなかで、一番興味深いのは「ロサンジェルスの戦い」です。

9.11同時多発テロは、アメリカ本土に対する最大規模の攻撃だったと言えますが、交戦国の正規軍からの攻撃に限れば、唯一、日本だけが米国本土を攻撃しています。潜水艦からの艦砲射撃、潜水艦艦載機による2度の空襲、風船爆弾です。開戦直後、10隻の潜水艦が米国本土攻撃のために西海岸に展開します。ただ、クリスマスに民間人の犠牲を出すことは得策ではないとして攻撃は中止、貨物船等への攻撃に切り替えます。うち「伊17号」潜水艦が、42年2月、サンタバーバラの石油精製所を砲撃、設備に被害を与えます。

警戒していたにも関わらず、捕捉も反撃もできなかった米軍のメンツは丸つぶれ。軍が受けたショックこそ、最大の被害だったかもしれません。翌々日未明、レーダーが日本軍機と思われる編隊をロスアンジェルス沿岸に捕捉、ほどなく赤い飛行編隊が目視されます。多数のサーチライトが照らすなか、対空射撃が行われ、戦闘機が迎撃に向かいます。ただ、高射砲も当たらず、戦闘機も迎撃に失敗。飛行編隊は、攻撃することもなく、ロス沿岸を飛行し、20分後に消えます。多くの市民が戦々恐々とこれを見守り、ラジオで全米に中継されました。高射砲の破片で死んだ人が3人、ショックで死んだ人が3人出ています。

日本軍に出撃記録はなく、空母も展開していませんでした。米軍の気象観測用の気球という説もありましたが、目撃されたジグザグの飛行パターンとは異なります。結局、軍は、経緯と結果のみを記載した報告書で本件を終わらせます。日本の攻撃を警戒する軍や市民のマス・ヒステリアだったと言えますが、その原因はUFOだとしか考えられません。実に多くの人が目撃し、軍が迎撃して、間接的とは言え死者も出たUFO事案はこれだけだと思います。

ちなみに、「伊25号」潜水艦を飛び立ち、オレゴン山中を二度にわたって空爆した藤田飛曹長は、戦後、オレゴンに招待されます。それを契機に友好親善に努めた同氏は、米国大統領からホワイトハウスに掲揚された米国旗を授与されました。
写真出典:Strange Times USA

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