2020年7月18日土曜日

焼きそば

焼きそばは好きな食べ物です。中華の炒麺も、ソース焼きそばも、塩焼きそばも好きです。ただ、あまり食べません。近年は、全国各地にご当地焼きそばがあります。簡単な料理ですから、アレンジもしやすいのでしょう。どれも美味しいだろうと思いますが、意味があるほどの違いは見いだせず、積極的に食べることもありません。

中華料理屋の炒麺は、他に食べたいメニューが山ほどあるので、自分から注文することはありません。唯一の例外は、神保町の「揚子江飯店」の上海炒麺(上海式肉焼きそば)。明治39年創業の揚子江飯店は、冷やし中華発祥の店として有名ですが、もう一つの名物が上海炒麺です。池波正太郎の大好物だったそうです。醤油味の炒めた麺に、細切肉、もやし、玉ねぎ等がのっています。あんかけではありません。実にシンプルなのですが、癖になる味で、年に何度か食べに行きます。

ソース焼きそば、塩焼きそばも好きですが、わざわざ店に行く、注文するということは、ほぼありません。自分で作ることも稀です。なぜなのか考えてみると、私の頭の中で、焼きそばは、食事ではなく、小腹が空いた時のおやつという分類になっているようです。実家のメニューに焼きそばはありませんでした。焼きそばを定期的に食べていたのは、中学時代。日曜に行われる剣道部の朝稽古の帰りには、必ず皆で焼きそば屋に寄っていました。朝飯と昼飯の中間です。歳をとると、さすがにおやつに焼きそばは重たく、結果、焼きそばを食べる機会も減っていたわけです。

そういえば、かつて有楽町のガード下に、立ち食いの「後楽そば」があった頃、名物が焼きそばで、これはたまに食べていました。もちろん、おやつとしてですが。大阪では焼きそば定食が定番らしいのですが、うまいだろうなと思います。ただし、食事として注文することはないと思います。ちなみに、私が一番うまいと思っているソース焼きそばは、難波の「味乃家」。ソースが美味しく、麺はちょうどいい塩梅、実にバランスの良い逸品。ソースも売っています。何度か買って帰りましたが、そもそも家で焼きそばもお好み焼きも作らないので、最近は買っていません。

ちなみに、ペヤング・ソース焼きそばは好物です。年に何度か食べます。おやつとしてですが。ただ、ペヤングはペヤングという独自の食べ物で、ソース焼きそばとは別物だと思います。
揚子江飯店の上海炒麺   写真出典:tabelog.com

マクア渓谷